11th May, 2014 (SUN.)

Sports
 Madrid Open SF: Nishikori def. Ferrer (2-1; 7-6(5), 5-7, 6-3)
 この試合はファンならば恐らく全員が目を凝らして観たに違いない。怪我で不安要素を抱える錦織に対するは、今季もまたクレーコートで存在感を見せつけるダビド・フェレール。マイアミでの雪辱を果たさんというところがあるかは分からないが、スペイン最高峰の選手だけにクレーは自分の庭。250勝以上を挙げている選手は、モンテカルロで300勝を挙げたナダルぐらいのものである。200勝はかのフェデラーですら達成していない数字であり(勿論、主戦場がハードコートであることを考えれば異常な適性ではあるが、ジョコビッチほどではないだろう)、フェレールがそれだけの実績を上げるベテランであることを雄弁に語る。
 錦織がクレー躍進への手がかりを掴んだのは去年がやっとと言ったところだ。マドリードQF、全仏4Rの記憶は新しいが、まだフェレールやナダルを破るには至っていないというのが下馬評だったので、勝機はほぼ皆無――のはずだった。
 しかし、予想以上にタフな2セットになった。SFSを阻み第1セット目のタイブレークで僅かな差でフェレールを躱した錦織。余りに劇的なセット奪取にまさか、あるのか、と色気だったころに、今度はフェレールにタイブレークを阻むブレークを許しall-square。錦織の連続セット奪取は18で止まった。そして、持久戦に持ち込まれればあとはない。第3セットまさかのブレークが飛び出、SFMを握った。だが、Masters決勝を賭けた最後の試練が、余りにも壮絶で観ている側も真綿で首を絞められるような戦いだった。40-0からチャンピオンシップポイントを全て覆され、錦織がポイントを2連続で奪えば良かっただけの場面で、勝ちきれない。フェレールがブレークポイントで脅かすこと4度。そして錦織が握ったマッチポイントは10度。1ゲーム17分というクレーコートでも異常な時間、錦織は現地で地元フェレール贔屓の応援に晒されながら勝機を静かに、確実に窺っていたのだ。全ての空間を敵に回しながらブレークを一切許さず勝つその恐るべき精神力。しかも並の相手ではない。再びBIG4を前にした最後の門番、殆ど全てのプレイヤーが負け越しているような選手に、4-3と勝ち越しを決めた衝撃には、フェレール本人も後にインタビューで「このような死闘に勝てなかったことが、非常に痛ましい敗戦だ」と言葉を絞り出した。
 苛烈な試合の果てに得た実りは、世界9位(スリチャパンに並ぶアジア男子選手最高タイ)、クレー10連勝(2大会連続決勝進出)、そしてナダルとの対戦権利である。しかし、この勝機ゼロと思われた戦いに続く、勝機ゼロの戦い……恐らく次の相手は精度も桁違いだ。全仏を前に2敗とかつて無い不調を騒がれているナダルだが、蘇ってくれば勝てるチャンスは「断言して良い水準のゼロ」だ。無理をせず、しかし、勝機を僅かでも良い、かすかな光だけでも良い、見せて欲しい。

Games -- Blockout
 疲れが溜まり、結局34万点止まり。やはり、ループゲーは健全な精神と肉体で挑まなければ何をやっても駄目である。

Foods
 卵麺(appenda/140511.jpg)。


12th May, 2014 (MON.)

Sports
 Madrid Open F: Nadal def. Nishikori (2-1; 2-6, 6-4, 3-0 ret.)
 あの一徳先生が応援イラストを描いているじゃないか! ぐわわー!!(https://twitter.com/ITTOKU_art/status/465108968885329920)……で深夜からテンションが上がっている俺は、ニコ生でGAORAが錦織−ナダルのライブ配信を(テレビ放送は通常通り)行うという運びになって躊躇いもせず400円を投げ入れた。睡眠時間を犠牲にすべきかどうかの議論は頭の中で0時頃に実践したが、稟議が通った。当然である、男子たるもの真の美しい男達を観ずして終わるのは人生の恥である。今日ばかりは見逃すわけには行くまい。
 そして、目にしたのは、全世界すら衝撃を受けた映像だった。2ゲームは互いにホールド、しかし、怪我によって戦える時間が僅かだと踏んだのか錦織。ナダルに対してショートポイントでの攻めを挑む。長いラリーに両手打ちバックハンドのスマッシュを適切に運んで結果的にブレークに持ち込んだ時、我々は沸き、マドリードはCaja Mágica(魔法の箱、という意味のセンターコートを包む会場の愛称)が声を失った。異様な光景。昨日は錦織に野次をぶつけていた観衆が、錦織の試合運びをただ呆然と見届けるしか無く、明らかに精彩を欠いて見えたナダルに対する激励も甲斐甲斐しくない。スペイン包囲網をズタズタにした日本人に、まさかタイトルまで、ナダルの勝利まで奪われてしまうのか……? そして我々も、錦織の攻撃の素晴らしさ以上にナダルが完全に威を失っていることを危惧した。息を吐かせぬライジングの技術、それを巧みに使ってぎりぎりまで自分の時間を使い、相手から思考時間を奪うインテリジェントな打球・配球。ナダルが「難しい技術を簡単にやる」と漠然と錦織評として挙げたこの言葉の意味が、このずぶの素人にはやっと理解に上ったのである。かくしてあのナダルが見せ場無く2-6でセットを奪われた時も、逆襲に警戒した。
 しかし、第2セット、錦織が攻撃を止めない。2-0で1ブレークアップ、これはまさかの大金星か!? 世界中が期待と不安とでローラーコースターに揺さぶられる試合に、釘付けにされた時、その瞬間が訪れた。第8ゲーム、ナダルにとって相手の残りゲームは2、後が無くなるところで、得意のフットワークからえげつないアングルショットが飛んできた時だった。錦織がそのとき動きが鈍くなっていたのは確かだが、痺れるほどの緊張の中で打ち抜かれた爆発は、錦織が振り返っても最早遅かった。そして、ナダルがフェデラーやジョコビッチに対して挑んでいるのかと思うような雄叫びを上げた。その後、メディカルタイムアウトを取った錦織は、残念ながら最早戦えるような状態になかった……左鼠径部の怪我が、遂に彼の足を止めたのだ。あとはナダルに与えられることになる5ゲームを消化し、どよめきを含んだ静寂は、一種の沈痛に変わった。最終セットに立ったものの、錦織はバンダナを取った。敵地マドリードで錦織の旅は強制的な終わりを告げた。
 これほど悲しい試合があったろうか。ナダルもそのような経験を今年の全豪でしていたことが、この敗戦に対する挑戦者の無念を後押しした。最も勝ちたい、喉から手が出るほどトロフィーとポイントの欲しい大会を、満足に戦うことさえ出来なかったその無念は、言葉にするようなものではない、戦う者のオーラが慟哭しているのだ。しかし、2人のファイナリスト達はその健闘を互いに讃え、王妃との暖かい語らいと、インタビューの責務を堂々果たした。薄氷の勝利を貰ったことでナダルはローマで1位維持のチャンスを獲得する。勿論、どう転んでも全仏の優勝以外にそれを守る方法はないが、前哨戦でそれを維持できるかという問題はまた別にある。
 一方の錦織は、ポイントの加点こそならなかったが、自身に対する史上最大の評価を得た結果になった:
「錦織の方が勝者に相応しかった。今回の勝利は運が良かっただけだった」とは、対戦相手の陣営にいたトニ・ナダル。そしてそれ以上に世界が変わったのはラファのインタビューだった。相手の心中を察するコメントを錦織にかけた一方、月並みだった表現が、確実に変わった。「圭とは、きっとロンドンで戦うことになるだろう」と言ったのである。
 ここでロンドンというのは、当然のことであるが、世界のトップ8のみが出場の栄誉を得られるBarclays ATP World Tour Finalsのことである。ナダルがこれまでリップサービスというか月並みの表現として「トップ10には入る」というのが常に高みの見物に映る表現に終始していたのと今回の発言は、まるで意味が違う。錦織は、仲の良い後輩でありヒッティング・パートナーでもあった選手ではなく、最早倒さなければならない脅威になってしまった、という明確な意味合いである。怪我さえ無く過ごせれば、最早トップですら普通に倒してしまうほどの実力になったというのは、今回目撃者となった我々が証人である。幾多の雌伏と不遇の時期を送った選手のデビューは遅すぎたが、今やベテラン達が岩のように動かぬ、格好の時代になった。"Post Big Four"というラベリングをされ、今の均衡が崩れるかどうかの絶妙なバランスの上に成り立ち、若手達が転覆の機を窺う2014シーズン。願わくば、この男が支配することを。

Working Man
 睡眠2時間ですが仕事はまじめにやりました。すみません。


13th May, 2014 (TUE.)

Working Man
 漸く仕事に本格復帰したこの日、新しい改修の説明が押し寄せてきている。

Fact Sheet/Sports
 遂に日本待望のこの時が!(http://p.twpl.jp/show/orig/lQ0QN) 生きてて良かった。

Obituary
 「エイリアン」などで強固な造型を確立したハンス・ルドルフ・ギーガー(Hans Rudolf Giger)さん逝去(享年74)(Schweizer Radio and Fernsehen; http://www.srf.ch/news/schweiz/alien-schoepfer-hr-giger-ist-tot)
 地元スイスの報道で明らかになった。去年階段の転落事故を起こし、療養を行っていたが遂に亡くなったということである。その存在が公になる切っ掛けはエイリアンもあり、それが多くのゲーム内で見られるエイリアンの意匠に大きな影響を与えた上、「邪聖剣ネクロマンサー」で知られた原画集からのデザインは、衝撃を与えた。子供の頃に遭遇した文化の指標の1つとして大きなインパクトを残し続けるであろう。

Games
 ロックマン1で任意コード実行(ACE: Arbitrary Code Execution)でエンディングを呼び出す方法が解明(【TAS】 ロックマン1 in 00:32.11 【任意コード実行】; http://www.nicovideo.jp/watch/sm23543822, FinalFighterさんの関連ドキュメントはhttp://ch.nicovideo.jp/TASVideos/blomaga/ar529967
 いや、SMWで任意コードを実行してゲーム内でゲームを作るというアホみたいなTASもありましたけどね。そのうちマクシームみたいに速過ぎる奴らは除いて、みんなそういう方向になってしまうのでしょうか。


14th May, 2014 (WED.)

Working Man
 今日も無駄に苦戦した。屋形船を見下ろしながら帰る。

Games -- Blockout
 熱に浮かされながらブロックアウトを見遣る。最近は水曜まともに打ててませんね。


15th May, 2014 (THU.)

Working Man
 今日はめんどくさそうな画面と戦うみたいな話になったが、まだ先送りの模様。

Sports/Something Weird
 錦織本人のブログ更新(http://blog.keinishikori.com/2014/05/post-223.html)
 *腹筋が崩壊しました*

 自分のサーブで0-30ナダルの得意のフォアでウィナーを決められました。
 このままでは流れを掴めず自分は自信をなくしてしまうという思いが駆け巡り、
 試合の序盤だったのでリスクはあったものの打ち抜いていこうと決めました。
 そのゲームをなんとかキープすると少し落ち着きました。
 そこからはもう信じられないプレーが連発。
 すいません自分で言いますけどこの日はすごかったです!
 うーん。かっこよかった。また自分でいいます。笑

 誰が何をどう考えてもATP最強ゆるキャラ決定戦優勝であり、管理人は無条件降伏した。
 帰りもこのブログのことが思い出されて話にならなかった。


16th May, 2014 (FRI.)

Sports
 ローマで初のSF入りを果たしたラオニッチ。ここで面白い情報がある。なんと、これまで彼のローマの戦績は0-3。つまり、3度の初戦敗退という結果に終わっている(相手はそれぞれベルダスコ、マイヤー、コールシュライバー。どちらかというと芝の得意な選手ばかりである)。勝率を一気にひっくり返したというわけであるから、驚きだ。これまでラオニッチは非常にクレーコートでも安定感を出しており、錦織をフェレールの次に苦しめた相手でもある。全仏でどんな化け方をするか楽しみだ。

Working Man
 Mastersの前なので適当にやって後は野となれ山となれでした。


17th May, 2014 (SAT.)

Tetris: the Grand Master
 Masters #72。高田馬場で旨辛ラーメンを自ずから名乗る「表裏ラーメン」で飯。チリっぽいあんかけの甘辛さは面白かったが、後はよくあるガッツリ系と呼称される奴である。
 そんな腹拵えで大丈夫か? と臨んだ今大会、何と参加者が20名になり、これは長丁場の戦いの予感。実際に、1回戦の組分けが何と5名×4組となり、12名が敗者復活に回る。この危険な敗者復活に回るのは避けるべく、まずまずの9'33"で抜け。2回戦も少し落とすが9'40"。1位通過で準決勝へ。敗者復活の人が多すぎて、16名から4名の勝ち上がりという非常に難しい枠になったが、生き残ったのはQlexさん、えすけんさん、のほほさん、H.Rさんであり、多くの優勝候補がここで蹴落とされる展開に。やはり敗者復活からの価値上がりは、ビビリの自分にはきつかったと思った。安心も束の間、準決勝は躓いてしまったところに777さんが9'17"と余裕の1位通過。一番危険な選手に先行を許してしまう。H.Rさんが4位ながら久々の決勝で、つば九郎を持ってきただけの意地を見せつける。
 しかし、決勝は777さんとH.Rさんの2名がクソ自摸に泣き、決勝は私とKOOさんの一騎打ちになったが、辛くも振り切り優勝。これは追えなかったという話を聞いていたが、9'40"の上がりを見るだにそこまでの余裕はなかった。かくして、紙袋にたくさんのトロフィーを抱えてしまったので、「残虐行為手当」と自称することになった。

Books
 長い間読むのを楽しみにしていたぐわーっ!?(appenda/140517_1.jpg) ふ、ふう……なんてこったただの九元連立一次方程式じゃねえか、驚かせやがって……。ということで、ピッチブレンドのgotchaさんが去年の冬コミで出していた「空を夢見た機械式計算機 九元連立方程式求解機」である。俺にも難しすぎて読めませんでした。

Foods
 そして祝勝にらっきょを選び、何故か舞茸を選ぶ(appenda/140517_2.jpg)。し、しかしスープカレーに舞茸なんて香りが強すぎないか……ん!? ん、ンッマァ〜イ!! かくして、俺は最大の強敵だった舞茸とすらも和解を結んでしまったのだ。お酒はブルックリンラガーで。

Materials
 残虐行為手当(appenda/140517_3.jpg)
 ワイがタイや!!
 因みに、彼岸島Tシャツ(jin8さんからの報償)が一番吃驚した。


18th May, 2014 (SUN.)

Sports
 勝利から一夜明けて私はプールで一泳ぎしてきた。のべ750m。
 Rome F: Djokovic def. Nadal (2-1; 4-6, 6-3, 6-3) ナダルが今までの水準に戻ったようにも見えたが、ジョコビッチが何とかものにした感じ。しかし、互いに精彩を欠いているかのようなゲームだったことは間違いない。それでも、彼らは勝つ。不調だろうが、クレーコートでその輝きを放ち続ける。全仏は、彼らのレベルが戻ったかどうかによる、そんなことを強調するシーンだった。

 まあ、それ以外は特に動きの無い一日である。戦いは疲れるのだ。


19th May, 2014 (MON.)

Working Man
 俄に慌ただしくなるこの頃、だが、急に連絡が入り「人工太陽を造らないかい?」という連絡が出し抜けに入ったので、「造る」と即答したのだった。こうして、俺の中でビジネスは音を立てて瓦解していった……。
 ということで、いつもお世話になっているバール・デル・ソーレ(銀座のDueである)。世界のビールフェアとあるが、南米枠が1つしかなく「アウェーだぞ! どアウェーだぞ!」と勝手に漲る俺達。
 イカだ。素晴らしいね(appenda/140519_1.jpg)。そして、次に俺達を待ち受けていたのが、合鴨のステーキ バルサミコソースを添えて(appenda/140519_2.jpg)。確実に昇天した。しかし、それで宴が終わってはいけないのがこの店。フランスのビールで乾杯だ(appenda/140519_3.jpg)。存在そのものは意外だが爽やかでいける。そしてフェラーリのスプマンテが最高に良いスプマンテだった……。
 勿論シメは忘れぬ(appenda/140519_3.jpg)

 こんなことばかりしているから飲み屋の水準が上がっていくのだ。


20th May, 2014 (TUE.)

Working Man
 宴の後では、昼飯のチョイスすら捗らない絶望である。
 とりあえず飯は尾の身ステーキを食べて水準を満たした。

Sports
 全国のダビド・フェレールファンの皆様、朗報です(http://ausaga.blog71.fc2.com/blog-entry-879.html)
 素晴らしい分析を有難うございます。