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[2006/12/18-29] バックナンバー・ラインナップ"Best of 2006" weekに合わせ、これまでの記事のピックアップがされていた中で、このCard of the Dayも例外なくバックナンバーの復活がされています。ラインナップは以下の通りです:
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[2006/12/15] TRIASSIC EGG/三畳紀の卵再登場(→2002/06/03)Legends Rare 1 《Triassic Egg/三畳紀の卵(LEG/CHR)》の原文では、他の初期のMagicのカード同様に、カウンターの名前が付いていませんでした。しかし、新しいカードにもこれまでのカードにも、雰囲気付けや奇妙な相互作用の可能性(例として《Osai Vultures/オーサイの禿鷲(4/LEG)》+《Cocoon/繭(LEG/CHR)》)を排除する目的でカウンターに名前を付けようという動きがすぐに押し寄せてきました。この《Triassic Egg/三畳紀の卵》は始め孵化(hatchling)カウンターを使うとChroniclesでは印刷されましたが、ある時点から、孵化(incubation)カウンターを使うことになりました。いずれにせよこのカードは、このカウンターを唯一使うカードでした。 [日本語ではいずれのカウンターも「孵化」と訳されている。当時のHobby Japanのカードリストでは次のように表現されている。また、参照のためにChronicles版の原文ママのテキストを併記した: |
[2006/12/14] CHIMERIC EGG/キマイラ卵(3) アーティファクト対戦相手1人がアーティファクトでない呪文1つをプレイするたび、〜の上に蓄積(charge)カウンターを1個置く。 〜から蓄積カウンターを3個取り除く:〜はターン終了時まで6/6のトランプルを持つアーティファクト・クリーチャーとなる。
Darksteel Uncommon, by Michael Sutfin 強い「なになに関連」のテーマ(テーマというのは、ある機能や領域、カード・タイプ、プレイスタイルに強く特色が付けられることですが)を含んだセットでは、テーマに沿ったカードの大半が、それに沿い続ける限りプレイヤーに利益をもたらすものです。しかし、テーマから外れるというもう一つの方法では、テーマに従わない対戦相手を痛めつけるものです。《Chimeric Egg/キマイラ卵(DST)》は対戦相手がテーマを3回破るたびあなたが6/6トランプルを動かせるようになるという方法で、Mirrodin Blockのアーティファクト重視の性質を示すものです。 |
[2006/12/13] SKYCLOUD EGG/スカイクラウドの卵(1) アーティファクト(2),(Tap),〜を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(W)(U)を加える。カードを1枚引く。 Odyssey Uncommon, by David Martin 《Mossfire Egg/モスファイアの卵(ODY)》、《Sungrass Egg/サングラスの卵(ODY)》、《Darkwater Egg/ダークウォーターの卵(ODY)》の3兄弟と共に「サニー・サイド・アップ」デッキに採用されたのが《Skycloud Egg/スカイクラウドの卵(ODY)》で、このデッキはパリ世界選手権2006のエクステンデッド部門でデビューを果たしました。トーナメント中でも様々な名称で知られていましたが、最初にブレイクしたときには「フレンチ・エッグ」(the French Egg deck)とか、現地では「オムレット・オー・ロータス」(Omelette aux Lotus)として知られていました。 |
[2006/12/12] SUMMONER'S EGG/召喚者の卵(4) アーティファクト・クリーチャー 0/4刻印 − 〜が場に出たとき、あなたは自分の手札にあるカードを1枚、裏向きのままゲームから取り除いてもよい 〜が場から墓地に置かれたとき、刻印されている裏向きのカードを表向きにする。それがクリーチャー・カードならば、それをあなたのコントロールの下で場に出す。 Fifth Dawn Rare, by Jim Nelson 刻印能力はFifth Dawnにおいて果たした役割が小さかったのですが、《Summoner's Egg/召喚者の卵(5DN)》は刻印が取り得る別方向のチャレンジとして収録されました。このカードはMirrodin Blockの中でも、刻印するカードを裏向きに取り除く唯一のもので、しかも刻印したものを(コピーに頼らず)場に戻すことのできるカードです。また《Rukh Egg/ルフ鳥の卵(8-9/ARN)》や《Chicken Egg(UGL)》(ついでに《Mistform Ultimus/霧衣の究極体(LGN)》も)と異なり、このカードには卵というクリーチャー・タイプがありません。部族デッキの卵デッキは、まだ巣立つのに時間が必要です。 |
[2006/12/11] CHICKEN EGG/(ニワトリの卵)(1)(R) クリーチャー − 卵(Egg) 0/1あなたのアップキープの開始時に、6面ダイスを1個振る。6が出たならば、〜を生け贄に捧げ、4/4で赤の、巨人(Giant)・チキン(Chicken)・クリーチャー・トークンを1個場に出す。 Unglued Common, by Christopher Rush 明らかに《Chicken Egg(UGL)》は、同じChristopher Rush氏の描くArabian Nightsの《Rukh Egg/ルフ鳥の卵(8-9/ARN)》のパロディです。オリジナルの《Rukh Egg/ルフ鳥の卵》のルフは飛行するのになぜ《Chicken Egg》の巨人・チキンは飛ばないのか?、という風に尋ねたことがあります。勿論のこと、鶏は飛ぶものじゃないと多くの人には知られているし、巨大な鶏なら更に飛行力が落ちるという答えが返ってきましたが。 |
[2006/12/08] DINGUS EGG/不明の卵再登場(→2002/04/01)Limited-Unlimited Edition Rare 近代のデザインは(他の物よりも)「サイクル」を重視する傾向がありますが、元々Richard Garfield氏によるデザインでは、「対称」(reflection)に興味を持っていました。これは、2枚のカードの効果が鏡写しのように対称的になっているものです。《Black Knight/黒騎士(2-5)》と《White Knight/白騎士(2-5/LGN)》のような敵対色同士の相手は容易な連想ですが、《Dingus Egg/不明の卵(2-8)》の場合はよりマイナーな《Ankh of Mishra/ミシュラのアンク(2-6)》です。また、この卵から何が生まれてくるかお悩みのみなさんへ。"dingus"というのはその名前が不明か忘れられているものをさしますので、これが解決の糸口になるはずです。 |
[2006/12/07] RAMIREZ DEPIETRO/(ロミレズ・ドゥ・ピエトロ)(3)(U)(B)(B) 伝説のクリーチャー 4/3先制攻撃 Legends Uncommon 1, by Phil Foglio 昔レジェンド、今伝説のクリーチャーであり、まもなく悪名高い……海賊? 今この男に関する議論が開発陣の間に起こっています。現状のガイドラインではいかなるクリーチャーも、その名前にあるクリーチャー・タイプがサポートされていれば採用されるべき、ということになっています(例えば《Thrull Wizard(FEM)》はそのままでうまくいきますよね)。その繋がりで、フレイバー・テキストも同じ重きを置かれるべきかも問題になっています。海賊は現在使われているタイプですし、この《Ramirez DePietro(LEG)》は、派手な風貌の海賊ではありますが……ただ、フレイバー・テキストが示すところもありますから。 [フレイバー・テキストはというと、"Ramirez DePietro is a most flamboyant pirate. Be careful not to believe his tall tales, especially when you ask his age." |
[2006/12/06] ORCISH ORIFLAMME/オークの軍旗(3)(B) エンチャントあなたがコントロールする攻撃クリーチャーは+1/+0の修整を受ける。
Limited-Unlimited Uncommon, by Dan Frazier 《Orcish Oriflamme/オークの軍旗(2-7)》は、《Orcish Artillery/オーク弩弓隊(2-9)》同様に、Alpha版における不慮のミスで(1)(R)という誤ったマナ・コストが付いています。(3)(R)という適切なコストに改められたのですが、これもトーナメントで制限を受けたことがありました。Time Spiralのデザイン集の中には、この《Orcish Oriflamme/オークの軍旗》のAlpha版になぞらえて、(1)(R)のバージョン(おそらくは、結果論ですが適切なコストでしょう)が再録されていた時期がありました。 |
[2006/12/05] ALI FROM CAIRO/(カイロから来たアリ)再登場(→2002/09/20)Arabian Nights Uncommon 2 Arabian Nightsのキャラクターの中でも、《Ali from Cairo(ARN)》は特定の人物をさしながらも伝説でない人物の1人です。明らかなことですが、ストーリーに関与するような人物は現在(或いはLegends以降)なら伝説であるべきですが、デザインやテンプレート技術がその当時になかったためです。《Uncle Istvan/イシュトヴァーンおじ(4/DRK/TSB)》や《Sindbad/シンドバッド(4/ARN/TSB)》もTime Spiralのタイムシフト・カードとして伝説性を持たない状態で、「カイロから来たアリが召喚された」という当時の趣を残しています。これを現代風に言い換えると、「人間・ならず者をプレイする」とでも言うべきでしょうが。 |
[2006/12/04] GAUNTRET OF MIGHT/(力の篭手)再登場(→2003/09/01)Limited-Unlimited Edition Rare 特定のカードに思い入れのあるデザイナーは、色んなセットにその派生版を送りつけて来るものです。《Gauntlet of Might(2)》はその最盛期にも強力なデッキで力を発揮した上、更にリメイク(《Mirari's Wake/ミラーリの目覚め(JUD)》)されても、強力なデッキの中核となる大役を果たしました。さらに2つの成功例に続いて、さらにTime Spiralの《Gauntlet of Power/魔力の篭手(TSP)》が作られました。ついでに言えば、Mirrodinの《Extraplanar Lens/超次元レンズ(MRD)》も、ある種の《Gauntlet of Might》のバリエーションとして作られたものだったりします。 |
[2006/12/01] ISLAND SANCTUARY/孤島の聖域再登場(→2003/02/03)Limited-Unlimited Edition Rare 《Island Sanctuary/孤島の聖域(2-5)》で皆さんがよくご存知なのは「攻撃を防止する」という効果が印刷されたものですが、Alpha版ではちょっと違う機能を持っています。ドローを「諦める」ことにより、飛行か島渡りを持たないクリーチャーはダメージを与えられません。つまり《Prodigal Sorcerer/放蕩魔術師(2-7)》を対戦相手がコントロールしている場合は非常に重要な違いになるのです。この抜け穴が《Orcish Artillery/オーク弩弓隊(2-9)》を悪用したデッキの原因になりました。つまり、《Island Sanctuary/孤島の聖域》によって、[相手へダメージは与えられるけれども]自分へのダメージは防がれてしまうのです! Betaではパワーの問題というより、機能変更が認知されなかったために、テキストの変更が行われました。 AlphaおよびBeta-Revised Editionにおける《Island Sanctuary/孤島の聖域》のテキストを、原文ママで紹介する: |
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